• オーディオブック

斜陽

日本が戦争で無条件降伏をした年の十二月。かず子と母は東京の西片町の家を捨てて、伊豆の山荘へ引っ越してきた。戦争が終わって世の中が変わったことで、貴族だったかず子の家の経済状況は途端に悪くなってしまい、それまで世話してくれていた叔父の勧めで決めたのであった。

母はかず子を大いに頼りにしていた。伊豆へ越す前夜、母は「かず子がいるから自分は伊豆へ行くのだ、かず子がいなければこのまま死んでしまいたい」と言い、激しく泣いた。それは夫を亡くした時も、かず子が嫁に行くときも見せたことの無かった弱々しい態度だった。

支え合いながら生き続ける二人であったが、伊豆に移り住んでからというもの、母の体調は日に日に悪くなり、やがて寝たきりでいるようになってしまう。

そんな中、戦地に赴いたまま生死不明になっていた弟の直治が帰還する。
母も直治の帰還を喜ぶが、彼は戻って以来、流行作家・上原のもとに入り浸って酒に溺れて遊び歩く日々を送るのだった……

戦後まもない激動の時代、滅びゆく人々と生きゆく人々を描いた太宰治の代表作。
商品管理番号 1859-8634
価格(税別) 3,000円
ディスク枚数 6枚
再生時間 300分
発売年 2019/3/1
作家 太宰治
ナレーター 楠木 華子
発行元/発売元 でじじ/パンローリング
内訳
販売価格
(単価 × 入数)
注文数

オーディオブックCD

品番
1859-8634
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