【Q&Aコーナー】ちょっといい話⑧「CDの収集についての話」

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ちょっといい話⑧

 CDを収集するにあたり、どのように集められたかご存じでしょうか?
各図書館にかなりのCDが所蔵されていると思いますが最初の頃はどうだったでしょう。考えたことありますか?

  おそらく30年以上まえから少しずつ、年々増えてきたことでしょう。ある程度、各館の収集方針に基づいて購入したり、リクエストや寄贈されたのではないでしょうか。
 限られた予算のなかでさらに視聴覚には少ない資料費で購入するため担当者の苦労は非常によくわかります。
 高崎では最初のとき予算は新規事業のためかなりの額が配当されましたが私が担当だと聞かされたのは平成2年の4月下旬でしたので、実際にはGW明けの5月過ぎてから10月1日のオープンまでに資料をそろえることになりました。(急な話)
 総予算の三分の二が映像資料(ビデオ)、三分の一が録音資料(CD・CT)でした。CDやCTの購入の流れとしてはCD総カタログというかなり分厚い冊誌から選定しT社へ発注(登録マークと装備込)することと平行し、市内のレコード店に最近の新譜などを発注する。当初は10月のAV資料貸し出しに向けての収集でしたのでビデオ約1000点 CD約1000点揃えました。が、その後どのようにしていけばよいのか試行錯誤してました。

ちょっといい話⑧2枚目のイメージ

 T社のCDは発注すると1ヶ月から1ヶ月半で届きます。なので市民からリクエストがあったり要望の高かったCDなどは市内のレコード店に見計らい購入に出向きます。店で購入したCDはその店の店長Kさんの協力もあり見積書、請求書のほかに納品書も原簿として使用できるように作成してもらいました。但し、装備や登録は自館で行うことになりました。

 収集に話しを戻しますが当初、視聴覚の収集方針というものがなくカタログや音楽雑誌に職員がチェックしたCDを購入していたので何の方向性もなく只々CDが増えている状態でした。
 その苦労を知ってか店長のKさんがレコード店が必ず置くCDのジャンル別リストを教えてくれました。それは店に必ず置くクラシック400枚、ジャズ200枚、ロックなら350枚の定番リストを拝借して毎年の重点収集として購入可能なCDをジャンルごとに揃えることができました。

 時代は流れてT県の方たちが視察に来た時の話ですが、隣県のI県N図書館にCDの収集がすごくAVに精通している伝説の女性職員がいると聞きました。その方は20年前に私がジャンル別リストを送った職員の方でした。なんか嬉しかったです。
(余談ですが高崎の視聴覚の収集方針は、司書講習で一緒だった静岡中央図書館のSさんから頂いたものを参考にしました)

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